indeedは他の求人媒体と何が違うのか?

indeed まとめ

この記事はindeedに求人を出したいと考えているが仕組みがよくわからない、他の求人媒体と具体的に何が違うのかなどの疑問を持っている方に向けて書いています。この記事を読んで少しでもindeedについて知っていただければ幸いです。

indeedとは

indeedは簡単に言ってしまえば、”求人に特化したGoogleのようなもの”です。
ユーザーはindeed内で職種、地域ごとにキーワードで検索することでインターネット上の様々な求人情報を見ることができるのです。つまり、indeedに適したサイトであれば企業のホームページや他の求人媒体に掲載されている求人情報にもユーザーはアクセスすることができるのです。(勝手にindeedに求人情報が載ることはほとんどなく、適したサイトを作った上でindeedに申請を出し許可をもらう必要があります)

他の求人媒体との違い

では具体的に他の求人媒体とどのように違うのかをユーザー数と料金プランの2つの視点から解説していきたいと思います。

圧倒的なユーザー数

indeedの特徴の1つとしてユーザー数の多さがあげられます。実際に月間の閲覧数は他の求人媒体の2倍以上と言われています。ではなぜそれほどindeedは求職者にアクセスされるのか。それはここ10年ぐらいの世の中の動きと深く関連しているのです。
この10年で世の中は大きく変わりました。それはスマートフォンの普及とその利用です。あなたも10年前と比べて人々がスマートフォンに関わる時間が増えたと感じることはないでしょうか?
きっと日常生活で実感することがあると思います。それが昨今の採用事情にも大きく関わっているのです。
スマートフォンの普及が進むにつれてテレビや新聞、チラシなどのその他の媒体の影響力というのは弱まってきています。それに伴い今まで受動的に情報を仕入れてきたユーザーは段々と能動的に自らGoogleやYahoo!などで検索するようになったのです。その動きは求職者も同じで、昔はテレビCMなどで見た媒体名を検索して職を探すことが多かったのが、現在は”東京 正社員 求人”という風に調べるなど、検索の仕方自体が変わってきているのです。
そこでindeedのSEO(自然検索)における上位表示能力の高さが活きることになるのです。簡単に言いますとindeedはこのようにキーワードで検索した場合、検索結果の上の方に表示されやすいのです。下の写真を見ていただければわかるように、実際にGoogleの有料広告の次にindeedが表示されています。ユーザーは当然、上の方に表示されているサイトに入りやすいので、indeedを知らない場合でも気づいたらindeedのサイトに入っているということが多いのです。
私はこの世の中の流れとindeedのSEO対策が圧倒的なユーザー数に繋がっているのだと思います。

特殊な料金プラン

従来の求人媒体はその媒体内の広告枠をどれぐらいの期間使うかによって金額が変わる掲載課金型を採用していることが多いです。それに対して、indeedはクリック課金型という少し変わった料金プランを採用しています。
クリック課金型とはユーザーがindeed内で企業のページをクリックした際にその企業に費用が発生するというものです。クリック単価(1クリックにかかる金額)は自由に設定でき、その金額によってindeed内でどれぐらい上位に表示されるかが決まります。基本的には1か月の予算から計算して1日に消費できる金額の上限を設定し、それに応じてクリック単価を決めます。
イメージ的には交通系のICカードを思い浮かべていただければわかりやすいかもしれません。最初にお金をチャージして、利用した分だけ引き落とされていくというシステムになります。
このクリック課金型というシステムには大きく分けて3つのメリットがあります。

*クリック課金型のメリット1

1つ目のメリットは無駄な費用が発生しないということです。
他の求人媒体で採用されている掲載課金型では誰にどれだけ見られようとかかる費用は変わりません。つまりこの方法では、ほとんどユーザーに見られなくても一定の費用がかかってしまうというリスクがあります。
しかしindeedが採用しているクリック課金型の場合、ユーザーのクリック数によって金額が決定するため、ユーザーの閲覧数が少ない場合は費用もその分だけ安く済みます。さらに、indeedは職種、地域でキーワード検索するため企業のページをクリックするユーザーはその企業に対して興味がある可能性が高いのです。
このように、比較的興味のあるユーザーにしか費用を払わないことで、無駄な費用が発生するリスクを抑えているのです。

*クリック課金型のメリット2

2つ目のメリットは企業の採用状況に柔軟に対応できることです。
これはどういうことなのか具体例をもとに説明したいと思います。
例えば、30万円の費用で2人採用したい企業があるとします。掲載課金型の求人媒体の場合、最初に掲載期間を決めて金額を支払います。そのため、最初に掲載期間を1か月と決めてしまえば、たとえ2週間で2人採用できたとしても1か月間は掲載は消えませんし費用は30万円です。
しかし、クリック課金型のindeedの場合、最初に30万円チャージして2週間で2人採用できた場合その時点で募集を止めることができます。募集を止めるということはクリックされることもなくなるということなので、費用はその時点までにクリックされた分だけとなります。もしその時点で、15万円分しかクリックされていなかった場合、残りの15万円は次の採用活動再開の時にindeed内で使うことができるのです。
このように求人掲載を状況に応じて即座に変えることができるのはクリック課金型の大きなメリットです。

*クリック課金型のメリット3

3つ目のメリットは求人数に制限がないということです。
掲載課金型の場合、媒体内の広告枠を買うため求人数が増えれば増えるほど費用もかかってしまいます。そのため、様々な職種で募集したい場合その分かかる費用も大きくなってしまいます。
それに対してクリック課金型ではいくら求人広告を出そうと、クリックされなければ費用が発生することはありません。これは求人数の多い人材派遣会社などにとってメリットが大きいことだと思います。

indeedのデメリット

ここまでindeedのメリットのみ書いてきましたが、もちろんメリットがあればデメリットもあります。

デメリット1

1つ目のデメリットが費用をかけても確実に応募が来るとは限らないことです。
先ほど、クリック課金型のメリットとしてユーザーに見られなければ費用がかからないと述べました。しかし、”クリックされること=応募”ではないのでユーザーが企業のページをクリックした後に、求人票を見て魅力を感じなければ応募には繋がりません。
つまり、費用をかけたからといって応募が保証されているわけではないのです。

デメリット2

2つ目のデメリットはindeedの運用には多少の手間がかかるということです。
代理店などに頼まない限り、基本的に求人票は自分たちで作らなければなりません。さらに、月々の予算に合わせて日々、クリック単価も決めなければなりません。それらによって応募の数が変わるので、求人票の中身やクリック単価を修正したりすることを考えると少し手間がかかってしまうかと思います。

まとめ

今回はindeedについて他の求人媒体と比較しながら書いてきました。indeedは数多くのユーザーの中から企業に興味のある人にのみ費用をかけることによって無駄な費用の発生をできるだけ抑えています。
しかし、indeedを使っても全く人が取れないことはあります。クリックされても求人票を見てユーザーが応募しなければ採用には繋がらないからです。
つまり、indeedはクリック単価を調整したり、求人票の書き方を変えたりする日々の運用によって費用対効果を上げることができるのです。